パンフェス帰りでまず1番にいただいたのは、おへそカフェ&ベーカリーさんのパン。
http://www.ohesocafe.com/our-bread/
世羅ワイン&有機クランベリー 540円
おへそベーカリーさんの名前は聞いたことがあったけれど、正直どんなパンを作っているかまでは知らなかった。広島県の世羅の山奥にこのお店を構えているのはスペイン人。
そしてパンの酵母には小麦と水だけで発酵させる最も原始的な製法を用いています。生地は粉と塩と水のみで最低でも24時間以上かけて発酵させる製法なんだって。
そもそもパンはこの製法で作るのが伝統。野生の菌の力を借りてじっくり時間をかけてつくる発酵食品だったのです。それが今では膨らませるためだけの菌を使い、甘味はバターや砂糖で補充し、防腐剤や様々なものを人工的に加えて作るパンが主流になってしまったんですね。
そんな中で伝統的なパン作りに回帰しようとする『Real Bread Campaign 』が海外で発足し、おへそベーカリーもこれにアジアで初めて加盟したそうです。
これを聞いて本当はパンってカラダに良い食べ物だったんじゃないかって思ったの。今のパンは美味しいけどカラダに悪いとか太るとかどちらかと言うとヘルシーなイメージがないけど、本当はそうではなかったんだ。
そしてこのパンに使われている小麦はカナダ産のスペルト小麦。とても貴重な古代種。まさにおへその考え方にふさわしい小麦です。
一切れ口に入れただけで、小麦の香りが広がって噛み締めるとワインの風味がほんのりと。そしてクランベリーは甘さと酸味がしっかりあってよつ葉のクリームチーズはアクセントになってる。絶妙なバランス。
完璧。赤ワインにぴったり過ぎました。
いつぞやのSSさんのパン・オ・ヴァンを彷彿させますがそこまで重厚感はない。ライトなのにしっかり美味しさが詰まっている感があります。
有機いちじく&世羅ハニー 342円
この組み合わせもドンピシャでしょ。いちじく大好き人間であってはちみつバカ人間の私が選ばないわけはない。
こちらのパンの生地の小麦はスペルトではなく熊本県産の国産小麦。おへそのパンに使われている塩はオーストラリア産の天日湖塩。
オーストラリアの天日湖塩は日本では今はほとんど出来ない完全天然塩として有名ですよね。地元産の食材を多く使いながらも、優れた海外産の原材料を吟味して使っているのがわかる。
こちらは先程のスペルトのパンと違って自然発酵ならではの酸っぱさを若干感じる。菌を使わない発酵は酸っぱさが出る特徴があります。スペルトのパンでは全く感じなかったのだけど、こちらにはそれがある。
だからこそはちみつがそれを馴染ませていてさらにいちじくがゴロっとではなくしっかり練り込まれているので、食感と甘みはどの部分を食べても広がるようになってる。
塩気のあるものとのマッチングをすすめるのもわかります。生ハムとかチーズと一緒にいただくのが美味。
正直、おへそさんがここまでの実力とは思っていなかった。完敗って感じです。世羅に行ってみたくなってしまいましたよ。
そして私も今あるドライイーストが終わったら、自然酵母でのパン作りを勉強してみようと心に決めました。パンは本当はスローフードだった。それが、パン好きの目指すところ。
おへそさんにお礼言いたいです。そしていつか世羅に行きたい。
おへそカフェ アンド ベーカリー
0847-23-0678
広島県世羅郡世羅町宇津戸1155
https://tabelog.com/hiroshima/A3405/A340504/34014898/
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