お店でゆっくりと食事をするのはいつ以来だろう。マスクルールも緩和されてきた今こそチャンス。と言うわけで、馬車道にある人気の割烹料理店へ伺いました。
名店揃いの馬車道近辺の中でも一際目を引く高評価の創作懐石料理店。
店主さんは、お正月やお祭りの時期に神社で執り行われる、選ばれし料理人が魚に触らず包丁と真魚箸だけであざやかな手さばきで卸していく儀式「式包丁(しきぼうちょう)」を奉納するほどの実力派の料理人だそうです。
今回は個室を予約。個室は全部で3つ。そのうちの2つは繋げられるので、8名まで入れます。
まずは、"お近づきの印に"と食前酒。出羽桜 桜花吟醸酒40周年記念酒でスタート。
ここから、どーーーんと。
デザート以外で9品。最高のおもてなしと美しくて味わい深いお料理の数々。日本料理の魅力を改めて感じる時間でした。
お品書きはなく口頭でのお料理の説明だったので、忘れないように自分用の覚書です。
- 先付:アスパラのお豆腐と蟹とジュレ
- 御椀:アイナメとヨモギ、筍の真薯
- 造り:真鯛と鮪 藻塩と土佐酢
- 焼物:太刀魚の炙り 玉ねぎ醤油
- 八寸:別途記載
- 小鉢:小柴穴子と空豆、道明寺蒸し
- 進肴:ヤングコーン炭火焼カラスミ添え
- 炊き合わせ:フルーツトマトと厚岸雲丹のスープ仕立て
- ご飯:しらすとうすい豆の炊き込み御飯
コスパ高過ぎ。これ絶対10000円超えのコースと間違えてるよね、なんて思いながら頂きました。特に印象深かった3品をピックアップ。
1品目は太刀魚の炙り 玉ねぎ醤油添え。太刀魚を炙ったもの、初めて食べた。香ばしくて、歯ごたえもあって、脂も乗ってて、驚きの美味しさ。玉ねぎ醤油をつけると、甘みも増します。
2品目は豪華過ぎるワンプレート、八寸。5月は端午の節句があるので兜があしらわれた器が使用されています。
八寸の内容
びっくりな3品目は、フルーツトマトと厚岸雲丹のスープ仕立てです。こんな組み合わせで炊き合わせにしてくるなんて、まさに創作懐石。
濃厚な雲丹と酸味と甘みのフルーツトマト、そして出汁も和風だしに野菜のおだしがかなり効いている。斬新なのにしっくりくる一品でした。
お酒は最初から最後まで日本酒で。
間違いのない銘柄ばかりです。
懐石料理ラストは、菓子。
- 自家製ヨーグルトアイス
- ピスタチオのプリン バナナの甘煮のせ
- 黄身しぐれ
最後まで完璧でした。菓子には煎茶が出されますが、実はお料理の前には、川根茶の玄米茶。食事中には、ほうじ茶が提供されました。
これは、胃の調子や心を整えてお酒も料理も楽しむためのおもてなしなのだそうです。
訪れる人の心も胃袋も掴んでしまうおもてなしの割烹料理店
大かわさんが、こんな風に称される理由がわかりました。何度も通いたくなるお店です。
同じく馬車道の人気店、菅井さんもコスパ、クオリティ共に非常に高かったですが、時間の流れがお店主導。大かわさんは、あくまでもお客様にゆっくり楽しんで頂く、というスタンスを感じられるおもてなしが、最高です。
ごちそうさまでした。また季節が変わったら、是非とも伺いたい。
✔馬車道 大かわ
神奈川県横浜市中区太田町4-48 川島ビルディング 1F
■予約専用電話 050-5232-7617
(予約の変更取消問い合わせ 045-323-9393)
■営業時間
【月】夜 18:00 ~ 22:00(最終入店20:30)
【火~土】
昼 11:30 ~ 14:00(最終入店12:30)
夜 18:00 ~ 22:00(最終入店20:30)
■定休日 日曜日・月曜日のランチ
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