今これを書こうとしてお店のHPを検索したところで、衝撃の事実に出会いました。20年以上、お店の名前こざさ、だと思い込んでた。普通に周りもそうだったはず、だって『こざさで最中買う』とかで通じてた。いやー、驚いた。
最中(バラ・小豆) 1個67円(税込)
20年ぶりに小ざさに寄りました。ここはメンチカツの佐藤の隣にある、わずか1坪の小さな和菓子やさん。だけど、20年前から、いやそれよりももっと前から行列しています。
朝の行列のお目当ては本数限定の羊羮。並んで整理券をもらってやっと購入出来ます。私も昔朝から並んだことが1度だけある。それを祖母の家にすぐさま持っていって一緒に食べたのを思い出します。
羊羮は相当な覚悟で行かないと買えませんが、もうひとつの看板メニュー(と言ってもふたつしか商品はないのだけど)最中なら、お昼過ぎでも購入出来ます。
箱入りなら今や通販でも購入出来るなんて知らなかった。だけど店舗に行けばバラで購入出来ます。
昔は1個54円とかでしたからだいぶ値上がりしていますね。そりゃ20年間の間に消費税も原材料もあがってるのだし無理もない。値上がりしたと言ったって、1個67円は素晴らしいコストパフォーマンスです。
日持ち7日間というのも嬉しい。私以外の並んでいた方はほとんど箱入りで購入されていました。7日もつのなら少し数が多くなっても食べきれるから、手土産にもちょうどよい。
余計なものが何も含まれない、体に優しいお菓子。創業か1951年と言うからもう60年以上変わらぬ味とメニューを続けてきているのですね。
この小豆のまろやかさ。完璧。
毎日ただ同じように作っているのではなく、気候や天候などを予測し細心の注意を払って製造しているというこの餡こそが小ざさそのもの。
小豆の、紫の一瞬の輝きの声が聞こえてきた
スゴい。店主さんは、小豆の輝きの声が聞こえるんだ。60年以上たっても変わらず愛され続ける理由もわかります。
なんだか懐かしくなっちゃったな。
こんな風に小ざさの最中をお茶菓子にしながら、お茶を飲んで話をすることが出来た祖母はもういないけれど。これから私が歳を重ねてもずっとあの場所にこの最中があってくれたら、嬉しいと思う。
1坪の奇跡 40年以上行列がとぎれない吉祥寺「小ざさ」味と仕事 [ 稲垣篤子 ] 価格:1,543円 |
小ざさの話、本になってました。
✔小ざさ
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-8
電話:0422-22-7230
営業時間 午前10:00~午後7:30 (火曜日定休)
https://www.ozasa.co.jp/index.php
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