何てことはない平凡なラスクです。
でもなんだかいつもよりも絶品に感じるのは理由があります。
翌朝のパンをきらしてしまったと気づいた前夜、今から手ごねはきつい、と思い炊飯器で焼く捏ねないパンをセットしておいた日。朝焼き上がっているパンを食べてビックリ、ま、まずい。
えーー、本気で美味しくない。発酵していないとか焼けていないとかではなく、ちゃんとパンになっているのに美味しくない。バナナ２本分練り込んであるから砂糖はいいやと思って砂糖なしにしたのがいけなかったのか。何はともあれ、まずいのです。完全に失敗。そこで、ザクザク刻みました。
きび砂糖とシナモンとオリーブオイルを混ぜて一気にビニールの中でもみもみ。
もうどうにでもなれーって感じのやっつけ仕事でオーブンへ投入。200度で20分くらい焼いてやりました。
すると、あら不思議。めっちゃ美味しくなってる。カリカリになったら、中に練り込まれているバナナのところだけ少しジューシーに残って、シナモンがふんわりと香るバナナシナモンラスクになってしまいました。
失敗はすぐにカバーすれば、いい。
私はそうゆう人間です。
失敗の原因を考えずにカバーする方法を考える人。
だけど、原因を考えたり反省したりしないことを我慢ならない人もいるみたいで、だから上手くいかないこともある。もちろんそれも正しいとわかっているのだけど、失敗なんていつでも誰でもするんだから、それを何とか取り戻せればそれでよくない？
なんてそんなことを言っているから、いろいろ上手くいかないことが多いんですよね。
あの美味しくないパンを文句言わずに食べてくれた家主に感謝。ラスクにしたら、手が止まらなくなってひとりで全部平らげてしまいそうで恐ろしっ。
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